ドラマ『オスマン帝国外伝 愛と欲望のハレム シーズン3』続き

 
 昨日の続きから。ネタバレありです。

【フィルーゼ】
 ヒュッレム抵抗勢力によって送り込まれた最終兵器。
過去にも、皇帝を篭絡するべく数々の側女が送り、送られ
てきたが、このフィルーゼは一味違う。
 船に乗ってイスタンブルに連れてこられ、自己最大の
敵の手によって宮廷に導かれる。まるでヒュッレムの過去を
なぞるように現れた彼女は、じつはペルシャ人で、大きな
密命をもってやってきた、いわば潜入スパイ。
 単に、密命があるだけでなく、病人を癒す不思議なハンド
パワーの持ち主でもあり、遠ざけたいと思っていても、
その力に頼らざるを得ない状況も生まれて、単なる敵とは
言い切れない複雑な人物。この性格付けが非常に効果的で、
後宮をめぐる権謀術数の幅が広がったと思う。
 結局のところ、後宮を追われることとなるのだが、最後に
もう一つ何かやってくれそうで、そのまま幕引きとなって
しまったのが残念。ペルシャに帰って幸せになれたのであろうか?

【ジハンギル皇子】
 本シーズン最初はまだ赤ちゃんだったのに、どんどんと
成長していって、節目ごとに演じる子役が又可愛らしい。
彼は1531年生まれとされているので、シーズン3は
この前後にはじまり、ムスタファ皇子がマニサで病に
倒れてしまう1542年ごろまでが主な期間と考えられる。
となると、ジハンギル皇子も最後に姿を現した頃が
10歳位。お兄さんのメフメット皇子がアマスヤに赴任するに
あたって、下調べをしてあげるほど、頭脳明晰な少年に育って、
本当にうれしい。


【リュステム・パシャ】
シーズン3を通して、陰に日向に活躍したのは、リュステムであった。
大宰相イブラヒムと同様に、厩番からたたき上げの苦労人なだけ
あって、一筋縄ではいかない。
野望が顔に張り付いたような人物として、後ろ暗いことも躊躇なく
やってのける割には、ミフリマーフ皇女には一途な愛を捧げるところ
など、意外にもロマンチストな側面も持っている。
 蓄財に長けた人物というのが、後世の評価だが、それにふさわしく
小金をがっちり貯めこんだのに、ニギャールに持ち逃げされるという
失態も犯すなど、このころの彼は脇の甘いところも見受けられる。
とはいえ、のちの大宰相に躍り出るのは間違いないので、シーズン4
で、どんな悪辣の限りを尽くして上り詰めるのかが見どころの一つ。
 彼の名前を冠したモスクが、エジプシャン・バザールの近くに
あるが、入り口が分かりにくく、外観が非常に地味。しかし、中は
貴重なイズニックタイルがふんだんに使われており、本作ファンの
皆様には是非とも訪れてほしい場所の一つ。
 
まだまだ続く。


 
 

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